住宅建築 No.321（2001年12月号）

住まいは、それをつくる建主、設計者、大工、工務店等々のあいだに成り立つ知恵の交流、共感と信頼の積み重ねの上に成就されるものです。 造形表現の差異を過剰に強調したデザインにとらわれず、人間家族と町の風土と歴史を視野に収めて、本誌は家づくりのための新しい世紀を拓くメディアでありたいと考えています。

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特集　豊かな空間のためのスクリーン?住まいの内と外をどう繋ぐか?

1.　隈研吾の空気の意匠
　談：　からだと建築の間（はざま）をデザインする
　那須歴史探訪館　　森／スラット　陽の楽家　　馬頭町広重美術館

2.　自然と風土が育てたスクリーンのはなし
　第一話　　巡る時を刻む緑のスクリーン　　村田　涼
　第二話　　伝統から現代へ?和格子の魅力　　川口通正
　第三話　　大地の軽やかな風を　　鈴木喜一
　第四話　　インドに根付く煉瓦のスクリーン　　内木博喜一

3.　スクリーンで暮らしをデザインする
　キンダ　　塩塚隆生アトリエ　
　馬絹の家　　佐々木善樹建築研究室　
　四条畷の家　　阿久津友嗣事務所　
　線路ぎわの家　　森下 修／森下建築総研　
　
4.　写真構成　　被膜の叙情　　小林浩志

5.　様々な材料によるスクリーン資料集　
　光が透ける家　　坂　茂　　
　竹、葦を用いた建具三種　　横内敏人　
　工業製品による現代的<障子>と<襖>　　篠原聡子　　
　FRPルーバーの<カーテンウォール>　　I.C.U.　　
　空間を覆う米ヒバ簀の子壁　　
　帳を張る?米杉材による「簀の子スクリーン」の手法とそれに関わる法的な問題 瀬野和広
　
今月の建築主張
気持ちのいい住宅をつくるには高い志しを　　
親緑住居　　村田靖夫建築研究室
親緑住居の詳細図集:　気持ちのいい住宅をつくることは実は小さなアイデアの積み重ねである
インタビュー:　「親緑住居」から探る村田靖夫の設計作法
　
人と作品
みんなが集う大テーブルのある家
多様な昨日を備えた「茶の間」空間を演出する大テーブルと中庭　豊玉中の家　大岩剛一住環境研究所
食堂・台所と続きの和室にわたされた大テーブル　和泉の住宅　　稲本建築設計室

連載
住まいの中の小さな主役　第3回　　スイッチプレート　　加藤武志

黎明期の建築家たち　第3回　　明治の建築家をどうみるか　太田博太郎先生にきく　　森まゆみ

住まいの玩具箱　第21回　　住宅の所有者＝誰のために住宅を建てるのか　小西敏正

バウビオロギー入門　第7回　　石川恒夫　

身近な歴史の再発見　第36回　三居沢発電所　文＝後藤　治　写真＝小野吉彦

私の本棚から　旅のこころをつなぎとめるもの　　鈴木喜一

カリフォルニア・モダンハウスのエッセンス　　最終回　　土地、自然、人とともに生き続ける家　
那須聖×村田涼×根岸健一

キャッチボール
アーキフォーラム・ノート　日埜直彦
書評　梅田一穂
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